日本学術会議シンポジウム開催
1.テーマ:
「ジェンダーから展望する新しい社会のしくみ:女性の貧困・雇用・年金」
2.開催趣旨:
深刻化する貧困と失業、年金など社会保障制度への不信など、現在の日本社会が機能不全に陥っているのは誰の目にも明らかです。しかし、明快な原因解明も、信頼できる代替案の提案もなされず、「新しい社会のしくみ」はなかなか見えてきません。
本シポジウムでは、女性の貧困・雇用・年金に深刻な形で表れているこの社会の問題点の検討を通じて、「失われた20年」に終止符を打ち、日本を再生させるためには、ジェンダー役割を組み替える新たな社会の枠組み作りが不可欠だということを、学術的な根拠をもって主張していきます。
近代の変容についてのマクロな歴史的展望と、ヨーロッパとアジアの諸社会の経験に学ぶグローバルな視野をもった冷静な分析から、現実的な政策転換の方向性の提案につなげていきます。
ラウンドテーブルでは、労働組合などの方々と研究者との対話の機会を設けて、より具体的な政策を論じます。
3.日時:
2010年6月13日(日) 13時-17時
4.場所:
東京大学文学部1大教室
5.プログラム
ビデオ「女性の貧困」上映
(制作:阿部彩・岩井八郎・土佐尚子・落合恵美子)
企画の趣旨:落合恵美子(京都大学教授・日本学術会議会員)
雇用への展望:「日本型ワーキングプアの本質」大沢真知子(日本女子大学教授)
政策への展望:「再配分が深める貧困大国ニッポン」大沢真理(東京大学教授・日本学術会議会員)
ラウンドテーブル:山口洋子(連合副事務局長)・栗田隆子(フリーターズフリー組合員)他
6.主催・共催
主催:日本学術会議社会学委員会・ジェンダー研究分科会
共催:京都大学グローバルCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」
*ポスターはこちらから