Vol.16(2018/3)
<目次>
巻頭随想
健康寿命と健康格差
木村みさか
論 文
女性アスリートの痛みをめぐるエノグラフィ―サッカー選手の月経をめぐる対応から―
申 恩真
性的マイノリティについての知識に関する考察
―ジェンダー観,ホモフォビア,トランスフォビアおよびスポーツ価値観との関連―
飯田貴子・藤山 新 來田享子・風間 孝 藤原直子・吉川康夫
研究ノート
教員養成課程の学生における性的マイノリティに関する知識と意識についての研究
三上 純・井谷惠子
JSSGS 第16回大会報告<登壇者論文・抄録・特別寄稿等>
(登壇者論文)
スポーツ・メガイベントの政治とジェンダー研究の視界
井谷聡子・井谷惠子
(基調講演抄録)
Politics of Sport Mega-Event:From the Perspective of Gender, Sexuality, and Anti-Colonialism
Heather Sykes
シンポジウム報告
シンポジウムⅠ:スポーツ・メガイベントをめぐるポリティクスの解体-ジェンダー研究の新たな視界
(登壇者論文)
The Olympics, Celebration Capitalism and the Activist Response
Jules Boykoff
(登壇者抄録)
オリンピック・パラリンピックと貧困者の追い出し
いちむらみさこ
(登壇者抄録)
アスリートたちの反オリンピック
山本敦久
(特別寄稿)
Homonationalism and Sport Mega-Events: Olympics from Vancouver 2010 to Tokyo 2020
Heather Sykes・関めぐみ・井谷聡子
シンポジウムⅡ:身体・教育・性
(シンポジウム趣旨)
松宮智生
(登壇者抄録)
学校・教室におけるジェンダー/セクシュアリティの政治と対抗戦略
―身体・スポーツの可能性と課題―
山田 綾
(登壇者抄録)
武道・ダンスの男女必修化にともなう現状と課題―ダンス授業の実態調査から―
中村恭子
(登壇者抄録)
セクシュアル・マイノリティが体育・スポーツ領域で抱える困難
藤山 新
(コメンテーターからのコメント)
学校体育の現場体験を思い起こしてのコメント
宮本乙女
(コメンテーターからのコメント)
文部科学省の性的マイノリティへの取り組みについて
風間 孝
書 評
森山至貴『LGBTを読み解く―クィア・スタディーズ入門―』 藤原直子
日本スポーツとジェンダー学会活動報告日本スポーツとジェンダー学会 第17回大会実施要項
日本スポーツとジェンダー学会会則
日本スポーツとジェンダー学会入会申込書
日本スポーツとジェンダー学会活動報告
Vol.17(2019/3)
巻頭随想
「社会的格差とスポーツ」の実態をジェンダー視点で捉える研究の必要性
來田享子
論 文
体育離れのジェンダーポリティクス―当事者へのインタビュー調査から―
井谷惠子・井谷聡子・関めぐみ・三上 純
研究ノート
「体育の嫌な経験」とジェンダー/セクシュアリティ/身体—質問紙調査による自由記述のテキスト分析より—
関めぐみ・三上 純・井谷惠子・井谷聡子
体育・スポーツ関連学部の大学生を対象としたスポーツと性的マイノリティに関する調査結果 第4報—尺度間の相関および性的マイノリティについての知識と因子別スポーツ価値観との関連—
飯田貴子・藤山 新・來田享子・風間 孝・藤原直子・吉川康夫
JSSGS 第17回大会報告<登壇者論文・抄録・特別寄稿等>
基調講演
日本「男性労働」社会のゆくえと「ロッカールームの会話」
—格差・包摂・抵抗とToxic masculinity in sports—
海妻径子
シンポジウム報告
シンポジウム:社会的格差はスポーツにどのような影響を与えるのか
—東京2020大会後の持続可能で包摂的社会を考える—
(企画趣旨)
小林直美
(登壇者論文)
象徴的権力としてのスポーツと「体育会系」アイデンティティの特徴
—ブルデュー理論からみた男性支配と体育会系ハビトゥス—
片岡栄美
(登壇者抄録)
社会的格差はスポーツにどのような影響を与えるのか—スポーツ社会学の立場から—
工藤保子
会員企画分科会①
体育カリキュラムのジェンダー・ポリティクス
—周縁化される人々に着目して—
(分科会概要)
井谷惠子・井谷聡子・関めぐみ・三上 純
(登壇者抄録)
大学生を対象とした質問紙調査結果 1 —体育授業及び運動・スポーツ活動に対する意識・ 経験と性的マイノリティに関する経験について—
三上 純・井谷惠子・井谷聡子・関めぐみ
(登壇者抄録)
大学生を対象とした質問紙調査結果 2 —自由記述に関するテキスト分析の結果—
関めぐみ・井谷惠子・井谷聡子・三上 純
会員企画分科会②
ジェンダーの視点からみたダンス教育
(分科会概要)
酒向治子・竹内 元・宮本乙女・猪崎弥生
(登壇者抄録)
ダンス教育とジェンダー—中学校の体育におけるダンスを中心に
宮本乙女
(登壇者抄録)
学校教育におけるダンス教育の実践課題
竹内 元
(登壇者抄録)
ダンスのジェンダー・イメージ—調査結果に基づく現状分析とジェンダー・バイアス払拭のための実践的試み
酒向治子
会員企画分科会③
「いのちを知り活かす身心一体科学」をスポーツとジェンダー学の基軸に(2)—細胞・武道・ジェンダー・変革の時代(第2回身心問題分科会)—
(趣旨と抄録)
跡見順子・清水美穂・藤田恵理
(登壇者抄録)
支えてくれる「いのち」の理解・分子シャペロン—スポーツとジェンダー学の視点から—
藤田恵理・清水美穂・跡見順子
(登壇者抄録)
「いのち」を継承する場と食と共生—スポーツとジェンダー学の視点から
清水美穂・藤田恵理・跡見順子
海外文献紹介
NCAA 性的暴行と対人暴力への取り組み—健全で安全なキャンパスを支えるための大学運動部の役割—
高峰 修
書評
飯田貴子・熊安貴美江・來田享子編著『よくわかるスポーツとジェンダー』
多賀 太
日本スポーツとジェンダー学会活動報告日本スポーツとジェンダー学会 第18回大会実施要項
日本スポーツとジェンダー学会会則
日本スポーツとジェンダー学会入会申込書
日本スポーツとジェンダー学会活動報告
Vol.18(2020/3)
巻頭随想
「持続可能で包括的な社会」とスポーツの再構築
熊安貴美江
論 文
体育祭のダンスにおける異性愛の構築
合場敬子
運動部活動におけるホモソーシャリティの形成―「セクシュアリティ・ジョーク」と「恋愛指導」に着目して―
三上 純
JSSGS 第18回大会報告<登壇者論文・抄録・特別寄稿等>
基調講演
多様性の可視化がもたらす意義と課題
クィア・ポリティクス、商品化、そしてインターセクショナリティ
清水晶子
シンポジウム報告
シンポジウム:多様性を包摂するためのスポーツの課題
(趣旨説明)
水野英梨
(登壇者抄録)
身体の構築と表象—多様な身体・スポーツのあり方を考えるために—
田中洋美
(登壇者抄録)
スポーツの高度化による排除—メディアや選手の役割と課題—
後藤太輔
(登壇者抄録)
オリンピックと多様性—オリンピックは人々の属性に対する規範の持続的な再考の場になり得るか
來田享子
会員分科会企画①
学校体育における規範的セクシュアリティの再生産
—教員養成課程の学生を対象としたセクシュアリティに関する調査報告から—
(趣旨説明)
井谷惠子・三上 純
(登壇者抄録)
学校体育における規範的セクシュアリティの再生産—教員養成課程の学生を対象としたセクシュアリティに関する質問紙調査及びインタビュー調査について—
三上 純・井谷惠子
会員分科会企画②
スポーツとダイバーシティ:スポーツの包摂・承認・排除
(趣旨説明)
山口理恵子・稲葉佳奈子・岡田 桂
(登壇者抄録)
女性スポーツ政策に内在する「排除」の可能性
稲葉佳奈子・岡田 桂・山口理恵子
(登壇者抄録)
新自由主義と女性スポーツ
山口理恵子・稲葉佳奈子・岡田 桂
(登壇者抄録)
スポーツにおけるマスキュリティのグローバルな再配置—ジェンダーを“プレイ”する②
岡田 桂・稲葉佳奈子・山口理恵子
会員分科会企画③
『いのち』を知り生かす身心一体科学をスポーツとジェンダー学の軸にするための身心を一体化するメソッド:太極拳
(登壇者論文)
身体に生きる細胞の生存原理と太極拳に学ぶ人の身体制御:身心一体科学からの考察
跡見順子
(登壇者論文)
理学療法学からみた太極拳とその実践
跡見 綾・石水極子・跡見順子
海外文献紹介
海外文献紹介にあたって
—IOCにおけるジェンダー平等政策における報告書の位置づけ—
新井喜代加・石原康平・大勝志津穂・來田享子
日本スポーツとジェンダー学会活動報告日本スポーツとジェンダー学会 第19回大会実施要項
日本スポーツとジェンダー学会会則
日本スポーツとジェンダー学会入会申込書
日本スポーツとジェンダー学会活動報告
Vol.19(2021/6)
巻頭随想
「2020東京大会はジェンダー平等達成への契機になり得るのか」
木村華織
研究ノート
「新型コロナウイルス感染拡大における運動・スポーツ実施状況の変化 ―全国調査データを用いた個人属性による二次分析を通じて―」
大勝志津穂
JSSGS 第19回大会報告
ワークショップ A「コロナ禍における体育・スポーツに関連する話題」
「概要説明」
熊安貴美江
「コロナ感染拡大の経済への影響はスポーツやジェンダーに如何に波及するのか?」
高峰修
ワークショップ B「2020 横浜スポーツ学術会議における『スポーツとジェンダー』 にかかわるシンポジウム報告」
「概要説明」
前田博子
1.「スポーツにおける性別二元性と高アンドロゲン規定 本シンポジウムの背景と性別確認検査・高アンドロゲン症規定の概要」
井谷聡子
2.「世界陸上と誤った優先順位─より安全な場か,公平な競争の場か─」
パヨシュニ・ミトラ
3.「アネット・ネゲサへのインタビュー」
アネット・ネゲサ
4.「性が固定されがちなスポーツにおいて,それを克服してきた選手たち」
宮嶋泰子
2020 横浜スポーツ学術会議報告(セッション:R-26)
“Celebration Capitalism, Sports Mega-Events, and the Tokyo 2020 Olympics”
「祝賀資本主義,スポーツメガイベント,東京 2020 オリンピック」
Jules Boykoff(翻訳 井谷惠子)
海外文献紹介
「Women in Sport ロックダウンに関する研究 ―女性のスポーツ・運動への参加―」
新井喜代加
「UN Women COVID-19,女性,少女,そしてスポーツ:より良い復興を目指して」
木村華織
「流行性疾患と運動参加に関する認識」
申恩真
書評
ピルッコ・マルクラ,リチャード・プリングル著 千葉直樹 訳 『スポーツとフーコー:権力,知,自己の変革』
高尾将幸
2021年2月7日
「森喜朗・公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会⻑の発言に関する緊急声明」
日本スポーツとジェンダー学会理事会
Vol.20(2022/3)
巻頭随想
「学会設立 20 周年に思う」
高峰修
論文
「カリキュラムの多層性からみた「体育嫌い」のジェンダー・ポリティクス」
井谷惠子・三上純・関めぐみ・井谷聡子
「体育におけるヘゲモニックな男性性の構築:「体育嫌い」の男性の声から」
三上純・井谷惠子・関めぐみ・井谷聡子
「男性のスポーツ参加と子育てとの関係」
田中千晶・武長理栄
JSSGS 第20回大会報告
キーノートレクチャー
「スポーツ・ジェンダー学の展望 研究成果を社会に活かす」
來田享子
研究企画プロジェクト①
「スポーツとジェンダーに関する国内の研究動向」
高峰修・藤田恵理・小石原美保・三上純・申恩真・高尾将幸
「スポーツとジェンダーに関する国内の研究動向:『スポーツとジェンダー研究』誌掲載コンテンツにみる経年的変化」
高峰修
「スポーツとジェンダーに関する国内の研究動向:「理論・方法」 」
高尾将幸
「スポーツとジェンダーに関する国内の研究動向:「歴史」」
小石原美保
「スポーツとジェンダーに関する国内の研究動向:「学校体育・教育・教員」」
三上純
「スポーツとジェンダーに関する国内の研究動向:「実施・参加・実践・経験」」
申恩真
「スポーツとジェンダーに関する国内の研究動向:「健康・体力・運動能力・身体・怪我・月経」」
藤田恵理
「スポーツとジェンダーに関する国内の研究動向:「ルール」」
申恩真
「スポーツとジェンダーに関する国内の研究動向:「ハラスメント・暴力」」
高峰修
研究企画プロジェクト②
「東京2020大会“女性蔑視発言”の追跡調査から考えるスポーツ界のジェンダー平等 報告1」
井谷惠子・大勝志津穂・木村華織・杉本理恵・山口理恵子・三上純
「東京2020大会“女性蔑視発言”の追跡調査から考えるスポーツ界のジェンダー平等 報告2: 「女性蔑視発言」に関するメディア取材に関する調査から見えてきたこと」
山口理恵子・井谷惠子・大勝志津穂・木村華織・杉本理恵・高峰修・三上純
海外文献紹介
『データ・フェミニズム』“Catherine D’Ignazio and Lauren Klein” (2020). Data Feminism. The MIT Press.
小林直美
「IOC ジェンダー平等とインクルージョン目標 2021-2024 」
來田享子・田原淳子
書評
「オリンピックという名の虚構─政治・教育・ジェンダーの視点から」
白井久明